まいにち診断士 2022/08/22

【2次試験対策】

本日は、事例Ⅳ でおなじみの「収益性分析」です。

筆記具業界から「パイロットコーポレーション」と「三菱鉛筆」の売上高売上原価率を計算してみます。

問題

「パイロットコーポレーション」と「三菱鉛筆」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「売上高」および「売上原価」は以下のとおりであった。

(パイロットコーポレーション)
売上高:103,057(百万円)
売上原価:48,864(百万円)

(三菱鉛筆)
売上高:61,894(百万円)
売上原価:31,226(百万円)

上記条件内で「売上高売上原価率」を計算し、その値のみで、どちらの収益性が高いか判断せよ。

答え

(パイロットコーポレーション)48,864/ 103,057 x 100 ≒ 47.41(%)

(三菱鉛筆)31,226/61,894 x 100 ≒  50.45(%)

よって「パイロットコーポレーション」の方が「売上高売上原価率」のみから見た場合、その値が低いため、収益性が高い。
といっても、特別に大きな差ではなさそうですね。

ちなみに、
売上高売上原価率 + 売上高総利益率(粗利益率)= 100% となるので、

「売上高総利益率」については、それぞれ以下のようになりますね。

(パイロットコーポレーション)100(%) ー 47.41(%) = 52.59(%)
(三菱鉛筆)100(%) ー 50.45(%) = 49.55(%)

改めて、「売上原価率」が低い方が、「粗利益率」が高くなるため良いということが分かります。

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