まいにち診断士 2022/10/26

【2次試験対策】

本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。

リユース(中古)業界から「ブックオフHD」と「メルカリ」の固定長期適合率を計算してみます。

問題

「ブックオフHD」と「メルカリ」の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。

(ブックオフHD:2022年5月)
固定資産:16,766(百万円)
固定負債:12,324(百万円)
自己資本:16,359(百万円)

(メルカリ:2022年6月)
固定資産:36,466(百万円)
固定負債:77,141(百万円)
自己資本:36,758(百万円)

上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いかを判断せよ。

答え

(ブックオフHD)
16,766 /(12,324 + 16,359) x 100 ≒ 58.45(%)

(メルカリ)
36,466 /(77,141 + 36,758) x 100 ≒ 32.02(%)

よって「メルカリ」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。



算出は、以下の式を使用します。

固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100

この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。

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